むらさき - MONTHRY ARCHIVES

DMCラボの先月の課題図書は「デジタル・クリエイティビティ/村上知紀 著」でした。デジタルプラットフォームを活用するキャンペーン(≒これからの広告コミュニケーション)は、従来型のメディア中心キャンペーン(≒これまでの広告コミュニケーション)とは大違いですよ!っていうことが丁寧かつ具体的にまとまっています。

 

  • アテンションではなく → コネクションをつくり出す
  • マインドデータではなく → 行動データで効果を見る
  • 完パケ納品ではなく → 運用での改善



これらの変化は、ad:techや広告業界のセミナー、カンヌの報告会なんかでも目にする話で、ラボ内でもよく話題になるテーマです。そして、とあるワードがいつも登場します。それは『
手離れ』。

 

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「理想的だとは思うんだけどさぁ、それって手離れ悪くない?」

「手離れの悪い仕事ばっかりしてたらさぁ、売上げや効率が悪くならない?」

「手ばさきを片手で食べてる人を見るとさぁ、さすが名古屋人って感じしない??」



さとなおさんが10月末に書いていた「広告業界が変化しにくい根本的な理由」

 ワーッと作ってワーッと流してハイオシマイ。マス広告ってそういう瞬間的かつ刹那的な世界だったのだ。だから、「誠実で丁寧で真摯な手作業が増えていく非効率の世界」を知らないし、「非効率」は「悪」だったのである。ノリはいいし楽しく目立つことは得意だけど、いざ「地味で地道で手離れ悪くて」みたいなことになるとからきし弱い人たち。そういう人たちが集まった場所が広告業界だったりするわけ。



DMCラボの廣田周作氏はこんなTweet

 僕らが前に進むには、もはや企画やコンセプトよりも地道な運用の方が大事になってる、ということを潔く認めることしかないんじゃないか?もちろん、アイデアやコンセプトも重要なんだけど、それを運用していくことの方がもっと重要なんだと思う。手離れ悪いから、皆避けようとするけど。そこしかない。(@shusaku)

 


派手で楽しいお祭りは得意な広告屋が「祭りのあと」や「祭りのまえ」にどのような日常を過ごすか?すぐには成果が出なくても手を繋ぎ続けることができるか?たとえ一度手が離れたとしてもまた繋ぎたくなっちゃう関係性をどう築くか?そんなのめんどくさいよって言う人には味わえない "幸せな温もり" や "安心感" がそこにはありそうです。

そもそも広告屋を主語にするならば手離れではなく「手離され」かなぁ?「繋ぎたい!だって愛しているから!」「離さないで!損はさせないから!」みたいな初期の気持ちを(毎日は無理でも)たまに思い出して相手に示すことが重要な気がします。示す方法はアイデア?お金?笑顔?New案件?

手が届く距離にいるうちに 次の手を打たないと 他の手に渡っちゃうよぉ~。へたくそなラブソングみたいになってきたので、今日はこのへんで。


Posted: 2013年12月 9日 10:30

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最近「電車の中でほとんどの乗客がスマホをいじっているのは異様だ」という記事をたまに見かけます。新聞ならいいの?文庫本は小さいからオッケー?電子書籍リーダーも見るようになったね。音楽は?音漏れは迷惑だけど携帯音楽プレーヤーは30年以上の歴史があるしなぁゲームだって空いている車内ならそれほど問題ないような...といった公共マナーの話をしたいわけではなく。

 

 

スマホのコミュニケーションアプリや暇つぶしアプリは「音信不通」や「手持ち無沙汰」という言葉が死語になるんじゃないかってほど進化・改良が進みました。短時間に超大量の「既読」「表示済み」「再生中」「レアアイテム」などを生み出しまくっているスマホたち。一駅移動する間にこの車両内でどれほど大量の0と1が飛び交っているか想像してみると少しぞわっとしますよね。010100010101101

 

 

みんなが手に持っているスマホによって、読みたいけど届いてない、見たいけど見つからない、待ち合わせ場所で連絡が取れない、何もすることがなくてぼーっとする、そんな「幸福な待ち時間」と「出会い頭の高まり」は減っています。ハプニングのない世界。

 

 

一方で、スポーツ観戦や野外音楽フェスといったイベントはハプニングだらけ。ここには「待ち」や「出会い頭」の幸福がいっぱいあります。(※イベント会場でのTwitterやfacebookには魅力がありますがそれはまた別のお話) あえて不便にすることでwktkする時間を延ばしたり、偶然や突然を引き起こすようなもの。不便、不通、不良品、不意打ちがウォー!キター!に繋がるんじゃないかなぁ。金治郎はどう思う?(無言)え?スルー?


Posted: 2013年12月 4日 08:00
Satoru Murayama
村山 覚 / Satoru Murayama

PROFILE

第5CRP局 コピーライター/CMプランナー
名刺上はこのような肩書ですが「一行の力」や「15秒の短編」で何とかできることは稀で、じっくり&にっこりとストーリーテリングをする仕事だよなぁと思う今日この頃です。