むらさき - MONTHRY ARCHIVES

デイリーポータルZ編集長の林雄司さんの本『世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書』を読んだ。


デイリーポータルZは"2014年現在では月間来訪者数が150万人を超える孤高の娯楽サイト"。すごい。このページの1,480,000倍ぐらいアクセスがある。林さんの"ペリーがパワポで提案書を持ってきたら" や "カフカ「変身」をネット通販風に描く" といった記事を読んだことがある人も多いだろう。本人自薦の記事がNAVERにまとまっていた(2012年11月のだけど)→ http://matome.naver.jp/odai/2129853277014925601


『世界のエリートは大事にしないが、普通の人にはそこそこ役立つビジネス書』は、好きなことを仕事にし、好きでもない作業はなるべく努力しないで済ませていると語る林さんのビジネス・メソッドが77も載っている。特に印象に残ったものを幾つかあげると...

  • 社内より、外での評価を上げる
  • 偉い人の「おれはこういうユーモアが嫌いじゃない」という気持ちを刺激する
  • 辛いことも引いて見るとおもしろい
  • 公私混同しないと人は本気にならない
  • オチはなくてもいい
  • 常に機嫌よくいる
  • 面白さのキーワードは「近さ」
  • 知識でおびきよせてエピソードで引きずり込む


ポジティブで、ゆるくて、でもどこか真面目。Always look on the bright side of life な内容にものすごく共感した。オススメです。 


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デイリーポータルZファンの150万人中99万人くらいは、ヴィレッジヴァンガードが好きな層だと思う。『(略)役立つビジネス書』にこんな一文があった。

マイナー好きというのも十分ファッションというか記号化というか、資本主義に取り込まれているわけで、「あたし変わってる」って思う若者を集めているヴィレッジヴァンガードが全国に420店舗もあるのだ。そういうマイナー感も込みで、外での評価を作っていくのがいいのかなと思っている。

サブカル(漫画、アニメ、ゲーム、お笑い、芝居、などなど)はすでにサブでもカウンターでもないという話をどこかで読んだ。マイナー・サブカル好きは、去年は「あまちゃん」を語り、今年は「タモリ」を語っている。facebookで展覧会の写真をアップし、TV Bros.やQuickJapanを読む。そして、笑っていいとも!最終回の "たけしの表彰状" にドキッとする。以下、たけしがタモリに言ったこと↓

卓越した芸で一部のエセインテリの集団から熱狂的な支持を受け、あれよあれよという間に国民的人気番組の司会者までのぼりつめました

広告業界(のover30♂)はそんなマイナーでサブカルでエセインテリな人がものすごく多い。メジャーなんて!と言いながらメジャーに憧れているミーハー集団。かくいう僕もエセインテリだ。

日本中のヴィレッジヴァンガードで、代官山や六本木のTSUTAYAで、Amazonや食べログや価格.com上で、今この瞬間も「エセインテリ消費」がなされている。絆・祭・プライドを大事にする「ヤンキー消費」と対極にあるような気がしますが、どうでしょうか(って投げっぱなしで終わり)。


Posted: 2014年4月26日 21:00
Satoru Murayama
村山 覚 / Satoru Murayama

PROFILE

第5CRP局 コピーライター/CMプランナー
名刺上はこのような肩書ですが「一行の力」や「15秒の短編」で何とかできることは稀で、じっくり&にっこりとストーリーテリングをする仕事だよなぁと思う今日この頃です。