むらさき - MONTHRY ARCHIVES

先日、名刺交換をした方から「この、電通モダンコミュニケーションラボというのは、なんですか?」と尋ねられました。その時は「怪しいですよね、わはは」と笑ってごまかした(いや、ごまかせてない)のですが、ラボの活動は続いています。たとえば、去年の梅雨に企画から参加したJ-WAVEさんの「Happy Rainy J-WAVE」は今年の梅雨(6/16~7/21)もやります!雨が降ったら81.3FMにチューンイン♪



さて、今月のDMCラボの課題図書は5年後、メディアは稼げるか―Monetize or Die?』(2013年7月発売)でした。

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著者は東洋経済オンライン編集長・佐々木紀彦さん(→Twitter)。佐々木さんは、今年7月から紙ベースではない経済メディアニューズピックス へ移籍するそうです。ウェブメディアが登場してからの紙メディアの変革と今後の展望、そして新世代ジャーナリストの必要条件が読みやすくまとめられています。※ただ、映像メディアの未来についてはあまり触れられていません。この類の本では、アメリカの事例を紹介して日本でも近々そうなる!といった内容のものが多かったりしますが、日米の書籍事情は全然違うということが紹介されていたのも印象的でした。


"米国の国土面積は日本の約25倍ですが、書店数は日本の3分の2にすぎません。米国の書店事情を日本にあてはめると、大阪府の面積に2店しか書店がない計算になります"

osakakun1.png←キャラにしてみた



第4章の冒頭では「これからの時代に求められるジャーナリスト像」について書かれています。

"誰がもっとも読者志向を徹底できるか、です。それは、読者に迎合した記事、手っ取り早くPVを稼げる記事ばかりを書くという意味ではまったくありません。「PVなんてどうでもいい」とひとりよがりに陥るのでも、「この軽いネタなら読者は食いつくだろう」と読者を小バカにするのでもなく、「この大事なテーマを、どう料理すれば読者にうまく届くだろうか」を考え抜いた上で、どう面白く打ち出せるかの競争です"


これってジャーナリストにかぎらず、広告制作者や商品開発者にも当てはまりそうです。

  • 生活者志向を徹底せよ
  • でも迎合するってことじゃない
  • 一人でよがってちゃ世の中に届かない
  • 生活者を、世の中を、小バカにしてはだめ
  • 面白く打ち出すために考え抜くしかない



生活者に迎合せず、ちゃんと届けるためにはどうしたらいいか。

そのヒントの一つを、奇しくも東洋経済オンラインに載っていた記事で見つけました。


『制約された時間の中で刺さる企画をどう作るか』http://toyokeizai.net/articles/-/33719

佐藤尚之(コミュニケーション・ディレクター)×古田大輔(朝日新聞デジタル編集部)

以下一部引用します。


"伝えたい相手によって、伝える方法を変えないといけません。
そのとき私は自分勝手な想像をしません。
打率が下がってしまうので、調査をします。
その人たちがイオンによく行くのであれば、イオンに行かなければならない"


"伝わる相手が笑えばいい。それくらい地味な感じで小さい。
でも、それこそ大事なことであり、逆に今は新しいと思っているんです"



僕なりに整理しますと、
これからのコミュニケーションでより重要になってくるのは

  • 知ったかぶりをせずに、実際に足を運び、耳を傾けること(=フットワーク・好奇心)
  • 自分の経験や前例に当てはめて物事を決めつけないこと(=しなやかさ・リセット力)
  • アウトプットの派手さよりも、伝えたい相手に届いているかどうか(=手段・手法の最適化)


言うは易く、行うは難し。。。 トライ&エラー&トライ&エラー&トライ!


Posted: 2014年5月21日 18:18
Satoru Murayama
村山 覚 / Satoru Murayama

PROFILE

第5CRP局 コピーライター/CMプランナー
名刺上はこのような肩書ですが「一行の力」や「15秒の短編」で何とかできることは稀で、じっくり&にっこりとストーリーテリングをする仕事だよなぁと思う今日この頃です。